水産品を焼き上げた新鮮な味をブランドイメージから読み取れる──小鯨先生

2019.09.24

高雄大寮区に位置する「巧津食品行」は、鄭淇瑒の父母により1996年に設立されました。主な事業内容は、水産品の卸売り、小売り、おつまみ、スナック等のその他調理食品の製造です。淇瑒と弟は卒業後に両親の元に戻り、手伝いを始めました。そして市場の変化を観察したことで、ブランドの開発を決定し、2016年に「TGAブランド指導プラン」に参加しました。
淇瑒が最も印象深く感じたことは、指導プランにおける重要な項目の一つです。7、8のブランド名が並ぶなか、数多くのデザイン会社がブランド名の提案を行いますが、彼は「小鯨先生」の名を耳にすると頭をすぐに上げました。海面のような鯨の背、そして赤い小さなキャップをかぶる姿は水面から出現する朝日を彷彿させます。またマリンブルーの鯨の身体の下部には円弧型の腹部を有し、グレーと白で描かれた線は砂浜のようであり、鯨のヒレの側には数匹の小魚がゆったりと泳いでいます。──「bosin design」のデザインは鯨と環境を絶妙に結び付け、淇瑒の目を輝かせました。

気軽なブランド特性 消費者に海の新鮮な味を試してもらう

「小鯨先生」を選択した理由の一つは「巧津」と「小鯨」が同音異義語のようであり、二世代間の協力を象徴し、受け継がれる精神の意義を有しているからです。そして同時に父親世代にも受け入れられることを考慮し、名前の微調整を行うことで、先代に対しブランド開発進行への説得を試みやすいようにしました。巧津を小鯨に変えることで時代の雰囲気と海のイメージを密接させ、また淇瑒兄弟が運動好きで水中での活動を得意とすることと合致します。理由の二つ目は、海底の鯨が絵に自由にさまよう様をもたらしており、巧津食品が消費者に感銘をもたらしたいという希望を反映していることです。海鮮スナックをお供として、「自由に楽しみ、気分をリラックス」させる休暇の時を過ごしてもらいたいと考えています。英語名は「Mr. Searo」で海の英雄を意味し、顧客の権益を守ります。
小鯨先生の製品には焼き魚スナック・スパイシー、焼きガニスナック・プレーン、焼き魚スナック・プレーン、焼きエビスナック・ねぎ、焼き魚スナック・サクラエビがあります。市場にあるこの種の水産品製品には手早く製造することが求められているので、多くは油を使用して揚げています。しかし、小鯨先生では消費者の健康を考え、全てに天然原料を使用し、焼き上げる方法を取り入れ、いかなる防腐剤も加えていません。よって製造工程においては20時間以上費やすことが必要となり、時々ひっくり返して粘り気が出るのを防ぐ等の判断は人の手によって行われ、当日製造したものは翌日に包装します。製品には期限がありますが、それでもこのように堅持していくことが消費者にとって有益なものとなります。また、小鯨先生は完全なるサプライチェーンを有しており、原料の処理から包装まで自家工場で一手に行い、食品の安全を確保しています。

ブランド形成による全体イメージの向上 初心忘るべからず

「bosin design」はデプスインタビューや実際に訪問することで特徴を明らかにしていき、すべてにおいて視覚に訴える表現を作り出していきました。例えば魚が口を開けているような直立式の紙箱を作り、色づかいを明るくし、紙箱のふたには「ノンフライ」を強調したふきだしを描いています。ブランドの特性を身近なものにすることで、消費者を小鯨先生との島国の多様な姿への探索に招待します。また、現代の生活様式を考慮し、小家族や会社員が食べるのに適した20gのスモールパッケージを計画しており、これは湿気を防いでサクサク感を保つだけでなく、家族や同僚と手軽に分け合うことができます。

TGAブランド指導プランに参加後、全体イメージが向上し、様々な機会を得ました。2018年に小鯨先生は立て続けに「FOODEX JAPAN」、「中国・上海国際食品・飲料展」、「台北国際食品展」、「TGA涼夏 ほろ酔いと食」の販売展示イベントに参加しました。さらに、エバー航空インターネットモール、遠東デパートのスーパー等の販売チャネルとの交渉を成功させました。淇瑒はブランドのポジショニングについては、絶えず初心にかえり、自身の顧客は誰であるかを知り、割引を行わないことであると認識しており、引き続き将来は高級お土産市場に踏み込むことを希望しています。
ブランド指導プランへの参加により、各課程、講演、ワークショップを通じて専門家の観点を参考にすることができ、自身の製品に対する豊富なアイデアを生み出すことができると、淇瑒は語っています。「bosin design」は外観の美しさに重きを置くだけでなく、更にはブランドの永続性にも配慮するので、淇瑒は「TGAブランド指導プラン」が小規模製造業の努力と心意気をサポートするものと確信しています。